翔麻の退院

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20ccの注射器の筒に母乳を入れ、30分程かけて鼻のチューブから母乳を押し込んでいきます。 早く押し込んでも、胃が小さいので嘔吐してしまうし 遅すぎれば母乳と母乳の間の時間が短くなってしまい 胃に残っている母乳でまた嘔吐してしまうのです。 授乳はただでさえ、寝不足になります。 翔麻は病気のせいで泣き声もかなり小さく、私が熟睡してしまうと泣き声も聞こえないくらいでした。 また、長時間泣くと酸素が足りなくなりチアノーゼが出てしまいます。 3時間おきに目覚ましをセットして、母乳をほ乳瓶で上げ、飲み残しは注射器でチューブから押し込む これだけでも、1時間は経過してしまう状態でした。
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