ずっと一緒にいたかった

翔麻の退院

翔麻が退院して５日目、保健師さんが自宅に来てくれました。

病院から低体重児だという情報を貰っていたと思います。

しかし、実際に玄関に来たのは今年保健師の免許を習得した新人でした。

私は、自分の方が何かと知っている…と思うと、保健師さんの存在が無意味に思えて無愛想に対応しました。

「すみません。看護師さんだと聞いてます。

私の方がまったく分からない状態だと思うんですけど、よろしくお願いします」

保健師さんは緊張しながら挨拶してきました。

私は…

「よろしく…」

だけしか言いませんでした。