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点滴も開始となり、医療関係者たちが緊急帝王切開の手術のために
周りで慌ただしく動いていた頃
陰部に違和感を感じました。
あれ?
ベッドに横になっていた私は看護師さんを呼び止め
トイレに行くと伝えました。
トイレに入って、下着を脱ぐと出血してました。
これは……!
すぐにナースコールを押し出血している事を先生に伝えてもらいました。
「おしるし…ですね。
やっぱり赤ちゃんもお腹から出たがってるんじゃないですか?」
そう言って先生は手術を中止して、自然分娩に切り替えると言ってくれました。
おしるし…
出産前に起こる前兆です。
「きっと僕のせいでママのお腹が切られちゃう!
早く出なくっちゃ!
て、赤ちゃんも焦ったんじゃないか?
ママ思いの息子だよ」
パパが微笑んで私に言いました。
時計は日付が変わる前になっていました。
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