†第一章†

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転んだら死んでしまう村 「転んだら死んでしまう村」の夢を見たことがありますか? この夢は共通夢といって、多くの人が一生のうちに一度は見る夢と言われています。 ほとんどの人は、夢を見てもその内容を忘れてしまう為、記憶に残ることが少ない。 だがこの夢に関しては全国から数多くの共通する証言が上がっている。 舞台は夕暮れ色に染まった農村で、そこら中に青紫色に変色した死体が横たわっている。 しばらくすると、着物を着た少女数人が近寄って来て 「この村は転んだら死んでしまう村なんだよ」 と説明があった後、少女の中の一人が死体につまずいて転んでしまう。 少女は絶叫を挙げながらみるみる青紫色に変色して行き、ピクリとも動かなくなる。 ここから先は内容に個人差があり 「追いかけてくる少女達からひたすら逃げ回った」 「少女達に竹馬を渡された」 「何事もなく目が覚めた」 など様々な証言がある。 しかし不思議な事に 「夢の中で転んでしまった人」 からの証言は一つもない。 寝たまま亡くなった方の中には、この村で転んでしまった人がいるかもしれない……          END
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