†第二章†

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新しい降霊術 これはとある掲示板で起こったとされる出来事です。 その掲示板は比較的規模が大きく、それゆえ利用規約も厳密に明文化されていましたが、実質的には管理人不在で何でもありの言わば……無法地帯。 とても自由で荒れている掲示板でした。 そこでは常連同士の交流がとても盛んで、オフ会なども頻繁に行われていた。 ある日企画やネタ話等を語るスレッドで、一人の常連の住人がある提案をしました。 「自分達で新しい降霊術を考えてみないか?」 これはつまり、『こっくりさん』や『一人かくれんぼ』に代わるような心霊遊びを、自分達でそれらしく創ってみようという一種のお遊びです。 この提案に、遊び心があり企画することの大好きな住人が大勢参加して、毎日その議論で盛り上がっていた。 途中、何度か荒らしによる妨害にも遭ったが、皆からのアイディアを取り入れ漸く一つの儀式のやり方が完成された。 そして、それをより本格的に見えるように検証サイトを作ろう、と話が纏まります。 そこで実際に行うためにオフ会の計画を立て、常連の中心人物が何人かそれに参加することになった。 彼等は以前にも何度かオフ会をしており、お互いに電話やメールをしあう程の顔見知りの関係だった。  
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