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本棚に追加上半身と狸
ある人の体験談
初詣の帰り、といっても夜中でしたが、友人の家に泊まることになりました。
「この夜中に女の子ひとりほっとけないからー」
とか言われながら、談笑しておりますと、その友人の家(戸建て)の外から、
ジョリジョリ、ジョリジョリ
と アスファルトを滑る音がしました。
車? いえいえ夜中の3時ですよ。
静かな住宅地で夜中騒ぐのはご法度ですし、第一エンジン音もありませんでした。
あまりにも奇妙な音でしたので、友人と私は2階から見下ろしてみました。
あいもかわらず、アスファルトを滑る音がしています。
なんか嫌だな、見ない方がよさそうだな、と 友人と青ざめた顔で窓から目を反らそうとしたときに、
白いワイシャツを着た「手」で歩く男と目が合いました。
いわゆる
「テケテケ」
ですが、私はこの手のオバケ大嫌いなんです。
友人と私は軽く息を飲み、やり過ごすことにしました。
それから1時間。4時です。
いまだジョリジョリとアスファルトを滑る音は止みません。
もういい加減に、と窓から怒鳴ろうとしました。怒鳴れば何とかなるだろうと足りない頭で考えたのです。
窓を開けました。
すぅ、と息を吸って怒鳴る準備―――と思ったら。

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