第三章『たまには、楽な仕事がしたい!』

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 最初の一撃で倒れていたはずのフードの1人が、今まさに立ち上がろうとしていたのだ。それも撃ち抜いたはずの足を諸共せずにである。そして、完全に立ち上がった瞬間、身に付けていたフードが外れた。  その下から現れたのは人ではなかった。  のっぺらぼうに、木目が特徴的な等身大の人形。  道理で気配も薄ければ、何の返事も返って来ない訳だ。  思わず目を見開くレーラだったが、 「全く……いつから私の仕事は、こんな化け物退治になったのかしら?」  忌々しく呟いた。
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