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「ふぅ……危なかったぁ~」
一息吐きながら銃をホルスターに戻す。
倒した木人形たちを調べようとしたが、そこの地面にはいつの間にか何もなくなっていた。痕跡の1つくらいあるかと思ったが、やっぱり何もない。
そんな出鱈目さに深い溜め息を吐くが、こうしているだけで有難いと思う事にした。
あそこで助けて貰えなかったら、本当に危なかったとシミジミ思う。だから、助けてくれた人物にひと言お礼が言いたかった。だから、先程の人物が居た方へと視線を向けなおした。すると、こちらに向けて誰かが近づいてくるのが見えた。
一体どんな人物なのかとドキドキしながら待っていると、互いに誰だか確認出来る位置まで来た所で一変した。
「あ、アンタは!」
期待していた表情を崩して、悲鳴じみた声をレーラは上げる。
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