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「兄貴っ、ユウ兄貴!!聞いてくれよ!母ちゃんが~!!」
「こらっ、カイ!勝手に入ってくるなって言ってあるだろ。ノックぐらいしろっ」
「何だよ、ホント兄貴は細かいな~。これでいいのか?」
ドンドンドン
カイは力任せにドアを叩き、そのまま勢い良くドアを閉めた。
バタン!!
大きな音が部屋中…いや家中に鳴り響き、少し部屋が揺れた。
古い家だし、壁も薄いからあまり大きな音をたてると、その振動で家が揺れることがたまにあるんだ。
もしも大地震がおきたら…家は間違いなく全壊だろうな。
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