冒険1 異世界への招待

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「おい、カイ。もっとドアは優しく閉めろよ。家が壊れたらどうするんだよ」 「大丈夫だって。そんな簡単に壊れるかよ。そんなことよりも聞いてくれよ!母ちゃんが」 「お前が悪い」 「…って、オレまだ何にも言って無いし」 「聞かなくても分かる。悪いのはお前だ。どうせ帰ってきて直ぐに、宿題もせずにゲームしてだらだら遊んでたんだろ」 「うっ」  図星だったのか、カイは悔しそうに唇を噛み締めて、地面を見つめている。  はぁ…コイツは本当に遊ぶ事しか考えて無いんだよな。毎日毎日同じことを怒られて、どうして治せないのか不思議でたまらない。遊びたいなら宿題を先に終わらせれば良いのに。  …まぁ、先に遊びたい気持ちは僕にも分かるけど。
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