ビッグインパクト

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「おはよ~涼子」 「おはよ~ミキ」 いつもと変わらない 女子校の朝だ。 「ねえねえ、昨日の テレビでやってたの ホントかなあ!」 「何があ~?」 「涼子見てないのお?」 「うん、昨日は宿題 やって寝ちゃったか ら」 「相変わらずモテな そうな生活してるね え」 昨日の出来事。 「もしもし!涼子だ けど、分かる?」 「涼子って中学の時 の矢田涼子か!?」 「うん、ナリ君私の こと覚えててくれた んだあ」 「当たり前じゃん! 忘れるわけねえじゃ ん!」 「良かったあ!覚え ててくれて!」 「てか、どうしたの ?急に電話なんかか けてきて」 「え?!別にたいし た用事じゃないんだ けど~」 「変なやつだなあ! 」 「あのね!今って彼 女とかいるの?」 「おお!なんと念願 の彼女出来ちゃった んだよ~」 「あ!そうなんだあ 」 「涼子は彼氏出来た のか?」 「私は…、あ!ゴメ ンまたかけるね!バ イバーイ」 「あ!オイ!」 「プチッ」 涼子はいきなり電話 を切った。 「ナリ君の嘘つき… 」 そして涙が溢れだし そうになるのをこら えて布団にくるまっ た。 「約束したのに…」 気づいた時にはスッ カリ寝てしまってい た。 「ねえねえ!ねえっ てば!聞いてるの? 涼子ってば!」 「あっ!ゴメンゴメ ン、なんだっけ?」 ミキがプクっとした 表情で言った。 「朝からボケボケな んだからあ~、だか らビッグインパクト のことよ!」 「ビッグインパクト ?」 「そう!ビッグイン パクトがもうすぐ日 本に落ちてくるって 話らしいのよ!」 「それが?」 「それが?ってビッ グインパクトが落ち て来たら私達死んじ ゃうんだよ!」
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