0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「おはよ~涼子」
「おはよ~ミキ」
いつもと変わらない
女子校の朝だ。
「ねえねえ、昨日の
テレビでやってたの
ホントかなあ!」
「何があ~?」
「涼子見てないのお?」
「うん、昨日は宿題
やって寝ちゃったか
ら」
「相変わらずモテな
そうな生活してるね
え」
昨日の出来事。
「もしもし!涼子だ
けど、分かる?」
「涼子って中学の時
の矢田涼子か!?」
「うん、ナリ君私の
こと覚えててくれた
んだあ」
「当たり前じゃん!
忘れるわけねえじゃ
ん!」
「良かったあ!覚え
ててくれて!」
「てか、どうしたの
?急に電話なんかか
けてきて」
「え?!別にたいし
た用事じゃないんだ
けど~」
「変なやつだなあ!
」
「あのね!今って彼
女とかいるの?」
「おお!なんと念願
の彼女出来ちゃった
んだよ~」
「あ!そうなんだあ
」
「涼子は彼氏出来た
のか?」
「私は…、あ!ゴメ
ンまたかけるね!バ
イバーイ」
「あ!オイ!」
「プチッ」
涼子はいきなり電話
を切った。
「ナリ君の嘘つき…
」
そして涙が溢れだし
そうになるのをこら
えて布団にくるまっ
た。
「約束したのに…」
気づいた時にはスッ
カリ寝てしまってい
た。
「ねえねえ!ねえっ
てば!聞いてるの?
涼子ってば!」
「あっ!ゴメンゴメ
ン、なんだっけ?」
ミキがプクっとした
表情で言った。
「朝からボケボケな
んだからあ~、だか
らビッグインパクト
のことよ!」
「ビッグインパクト
?」
「そう!ビッグイン
パクトがもうすぐ日
本に落ちてくるって
話らしいのよ!」
「それが?」
「それが?ってビッ
グインパクトが落ち
て来たら私達死んじ
ゃうんだよ!」
最初のコメントを投稿しよう!