同窓会

3/7
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「あ~疲れたぁ」 堅苦しい成人式が終わり 全員に配られた粗品を振り回しながら 榊原は伸びをしていた 「もう行くんだろ?」 俺は榊原に同窓会の件でどうしても聞きたい事があった 「あぁお前も連れて行くからな!」 「ちなみに誰が来るんだ?」 そう 気にしないようにしても 気になって頭から離れない 「……岩崎なら来るってさ」 俺は自分の心が読まれたみたいに驚いて榊原を見た あの日 伝えられずに終わった あの日からずっと 誰かを好きになれなかった 未だにずっと 俺の心には 彼女が刻みついていた
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!