1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ~疲れたぁ」
堅苦しい成人式が終わり
全員に配られた粗品を振り回しながら
榊原は伸びをしていた
「もう行くんだろ?」
俺は榊原に同窓会の件でどうしても聞きたい事があった
「あぁお前も連れて行くからな!」
「ちなみに誰が来るんだ?」
そう
気にしないようにしても
気になって頭から離れない
「……岩崎なら来るってさ」
俺は自分の心が読まれたみたいに驚いて榊原を見た
あの日
伝えられずに終わった
あの日からずっと
誰かを好きになれなかった
未だにずっと
俺の心には
彼女が刻みついていた
最初のコメントを投稿しよう!