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「……うっ……うう……」
次に僕が目を覚ますとそこには見慣れた保健室の天井
あぁ、またか……
僕は痛む頭を軽く振り意識を強引にハッキリさせた
「お、おいあんまり無茶すんな脳震盪で倒れたんだ。もう少し横になってろ」
起きるなり頭を振る啓介に校医の先生が慌ててベットに押し倒した
ちなみに校医の先生は無精ひげの男である
「大丈夫ですよ、毎回のことですから」
「馬鹿やろ毎回だから気をつけなきゃならんだろうが」
悲しいが入学以来ほぼ毎回僕はこうやって登志彦に保健室送りにされては先生とこんなやり取りをしている
「それより先生、書類タバコで燃えてますよ」
押し倒されまさに目と鼻の先の距離まで近づいていたことは最早二人にはなんでもないらしく啓介は普通に煙の上がる机を指差す
「うおっ!?しまった!!」
慌てて啓介を押し倒しに行った際にタバコを灰皿にちゃんと置けないのだ、ほぼ毎回
「あぁーぁ、馬券が5枚パァーだよ。ったくついてねぇ」
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