魔法、精霊、妖怪

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やることが決まった後の啓介の動きは早かった。 タバコ臭い保健室をさっさと出て向かう場所は図書館 ここにはありとあらゆる格闘技の本が置かれている 「えーっとコーコーコーっと、あった……」 もちろんその中には啓介が探している本もしっかりとある 表紙の裏にある貸出しカードに名前を記入しカウンターにある箱に投入 人件費削減のためあまり学校に先生はおらず図書館も無人 授業中なのだから生徒がいないのはある意味当たり前なのだが 目的の本を借りて啓介が向かう場所、それは― ガララ…… 静かに戸を横へとスライドさせ中に入る。 前では先生がただ黙々と黒板にチョークで色々と書いていくのに生徒達は教科書も出さず机に伏して寝ていたり本を読んだり ちょっと普通の学校では異様な景色だった。 そんな教室に啓介は入る 一応出席しないとという義務感とそれに 「よっ、頭大丈夫だったか?」 登志彦にも会いたかったから 「大丈夫だけどまだ少し痛いよ。全く毎回ながら少しは手加減しろよな?」
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