彼を見ると心臓が子ウサギのように跳ねる

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 思わず、大きな声を出したら、隣に立っていたサラリーマンがぎょっとしてこちらを見たので、香苗は取り繕うために慌ててスケジュール帳を出した。  「……そうだった」  呟きながらページをめくってごまかそうとしてみた。  ちらりとサラリーマンを見る。
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