彼を見ると心臓が子ウサギのように跳ねる

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 今日も原香苗を乗せた電車が走っていく。  決められた場所に向かって、走行するレールを誤ることなく。  香苗は、必ず先頭車両の一番前のドアから乗る。  毎朝。  その美しい少年のために。
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