序章

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なにがなんだかわからないのは俺だけか? 一時間前の自分を想像した。 「まだ高校生だよ?なんであんなドSのババアに散々イタぶられて穴の中に入れられてんだよ?」 「一人ごとか?」 「あ?人生の分かれ道なんだよ。部外者は黙っておけよ?」 「ふふ…分かれ道か…。なかなかお前面白いことをほざくな。」 コイツ何様? 「なかなか遅かったな?」 「少し生意気だったから少しイタぶって黙らせただけよ。」 「少しか…」 そう言って周りの視線が中心にいる男に集まる。 「………オバサンこれは少しじゃないでしょ?」 身体中に無数の傷がある。 「次オバサンなんて言ったら殺すわよ…?」 「できるならね。オバサン?」 挑発するように若い男が言う。 「このガキ!「やめろ。早くコイツの中に入っている、力、を取り出すんだ。」 「ハーイ」 若い男は呑気に答えて男に手をかざす。 周りも同様に手をかざす。
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