第一章

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適当な位置についてとりあえず校長みたいな人の話を聞き流す。 「では新入生代表、瀬田一騎君に一言お願いします。」 ………………は?瀬田一騎?誰かな?新入生代表とかそんな大層なこと言わなくていいから早く終わらせてよ。そもそも代表者の話とか聞いてる人なんていないじゃん。 「早くしなさい。」 「は、はい?」 「転移」 さっきの剣の人が俺になにかした。 転移?最近よく聞くな。 まさか!気が付いたときにはもう遅い。 壇上の上にいた。 「皆様おはようございます。今年入学した瀬田一騎「話とかいいんだよ!」 なんか緑色の頭のマッチョが怒鳴る。 うるさいわ、そんなもん知ってるわ馬鹿野郎。やりたくてやってるわけないだろ? 「サンダーショット!」 なんかカチキレてる不良が電撃を打ち込んできた。 「やば…!」 俺はもろにライトニングとかいうのをくらった。そして意識が飛んだ。 目を覚ませば真っ白な天井が見える。 「初級魔法で気絶か…本当に学年トップか?」 横から声がした。 髪が銀色で白い制服を着ている。細身で片手に本を持って膝を組んでいる。 「そんなもん知るかよ。」「は?」 「起きたらこうなってたんだよ。」 「無意識のうちに入学試験に神技を使ったと?」 ジンギ?なにそれ? 「ん?ジンギ?」 「意味がわからないな。」 「あのさ、お前名前は?」 「桐生光(きりゅうこう)君と同じCクラスだ。担任に君が気が付いたら連れて来いと言われてね。」 「ありがとうな。」
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