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教室に向かう為保健室から出ると桐生が円の中に入った。
「おい、それなに?」
「行きたい場所を言えばいい。そこに飛ばしてくれる。例えば……一年Cクラス前…」
桐生が消えた。
「なんと、めちゃくちゃ便利じゃん。一年Cクラス前」
そう言うと目の前の景色が変わり教室の入り口に着いた。桐生は先に入ったらしくいない。
「すいません、失礼します。」
「おう、大丈夫か?油断してるからだぞ?」
頭ボサボサでだらしなくTシャツを着た教師がいた。
「あ、はい…」
油断ってなんだよ?元から魔法とか使えないし知らないんだが…
「では魔力測定でもするか…この定規みたいなやつを握って俺に渡せ~早く俺はポケモ〇のホワイトやるんだからよ~」
やる気の無い教師だ。
「おい、瀬田立ってないで適当に座れ座れ。」
「はい。」
「どこでもいいからな~」
いや、一つしかないし。
真ん中の後ろから二番目が空いていた。
席に着くと女が俺を見ている。赤い髪で赤い目をした女だ。
「はい」
さっきの定規を渡そうとする。
「あぁ、ありがとう。」
受け取る寸前で戻された。
「なに?」
「あんた馬鹿?」
「はぁ?」
「たかが初級魔法よけなさいよ。しかもあんだけの密度の魔法で気絶とかそれでもトップ?」
なに?コイツ?ウザイ。会話の第一声があんた馬鹿?ってひどすぎだ。
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