第一章

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教室に向かう為保健室から出ると桐生が円の中に入った。 「おい、それなに?」 「行きたい場所を言えばいい。そこに飛ばしてくれる。例えば……一年Cクラス前…」 桐生が消えた。 「なんと、めちゃくちゃ便利じゃん。一年Cクラス前」 そう言うと目の前の景色が変わり教室の入り口に着いた。桐生は先に入ったらしくいない。 「すいません、失礼します。」 「おう、大丈夫か?油断してるからだぞ?」 頭ボサボサでだらしなくTシャツを着た教師がいた。 「あ、はい…」 油断ってなんだよ?元から魔法とか使えないし知らないんだが… 「では魔力測定でもするか…この定規みたいなやつを握って俺に渡せ~早く俺はポケモ〇のホワイトやるんだからよ~」 やる気の無い教師だ。 「おい、瀬田立ってないで適当に座れ座れ。」 「はい。」 「どこでもいいからな~」 いや、一つしかないし。 真ん中の後ろから二番目が空いていた。 席に着くと女が俺を見ている。赤い髪で赤い目をした女だ。 「はい」 さっきの定規を渡そうとする。 「あぁ、ありがとう。」 受け取る寸前で戻された。 「なに?」 「あんた馬鹿?」 「はぁ?」 「たかが初級魔法よけなさいよ。しかもあんだけの密度の魔法で気絶とかそれでもトップ?」 なに?コイツ?ウザイ。会話の第一声があんた馬鹿?ってひどすぎだ。
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