序章

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「帰ってこないわよ?」 「は?」 思わず変な声が出た。 「どうしたの?」 どういうことだ?オヤジは帰ってこない。なのにこのメニュー…。今日はなんか変な母さんだな。 「食べないの?」 母さんが心配そうに俺の顔を見る。 「いや、なんでもな……」 母さんを見たら絶句した。なんか黒い翼が背中に生えてる。 …………ん?おかしくね…?少なくともうちにあんなものをつけた人はいない。 そして数時間前の母さんにはあんなものは無かった。 「母さんそれなに?」 恐る恐る悪魔のような翼を指差した。 「え?あんた見えるの?」 そう言った瞬間俺は壁に叩きつけられた。 「ぐっ……」 喋れない。 「まだ目覚めてないって聞いてたのに…、どういうこと?」 俺が聞きたいわ。 「眠りに付いた後にやる予定だったのにねー。まぁ、私はこっちのほうがいいけどね~。」 そう言うとナイフが出てきた。 はい?ちょ!おかしくね…?俺なんかした? 「斷壁解除壱まで」 そう母さん?呟くと喋れるようになった。 「あんた誰?」 「あ~良かった喋れるようになったのね~」 「なにがいいのかわからないけどさ「あ~そうね~説明してあげるわね~。優しい~。キャ。」 キャじゃね~よ。早く言え。
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