つまりの原因

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  『わかりました、とりあえず明日授業が終わり次第紅葉の間で落ち合いましょう』 「了解、持ち物は鬘と……他に無い?」 『えぇ、特にはありません、所で先輩は夕食はどうなさるんです?』 「んーカップ麺のストックがあるから暫くはそれかなー……ってか仕送り金が来ないから自炊が出来ない」 『そうですか……弟桐先輩にそう伝えておきますね。今日は3時以内に寝てしまいなさい、明日もやること沢山あるんですから』 「あーい、りょーかい、んじゃ明日ね」 『えぇ、おやすみなさい先輩』 「ん、おやすみー」 邪悪で悪意の塊のような声をしていた天羽君の声はいつの間にか通常時の声色に戻り通話終了、佐波さんの事が凄く嫌いだということが改めてわかった。 携帯の待受画面に表示されている時間を確認、電話する前は17時だったから……なんだかんだで2時間喋ってた事になる、やばいぞ、これは我が家の暴君であり産みの親、マミーに殺されてしまう(仕送り金が大幅に減るためあまり多くは使えないのだよワトソン君) さて、今回のランチで3000円程使ってしまったから……後2000円しかない、俺の財政が氷河期突入してしまった、とりあえず仕送り金が入っているかどうか明日見に行って(直接口座から引き落とされる為いくら入っているか確認も出来る、中級から下級家庭の人は使うが他は使わないから込み合わない為確認ならいくらでも出来る)だな、庶民には生活出来ない学園だ、本当これだから金持ち校は……ま、ここに進学したの俺だししょうがないけど。 そんなことを思いながら部屋に積んであるカップラーメンピラミッド(余りにも暇な時があり、思いつきで作って放置していた大量のカップラーメン)のてっぺんを手にとり包装のビニールを剥いで、かやくとスープの粉末を入れポットのお湯を注ぎ机の上のキーボードを器用に退かせてから3分待つ、待ち時間と食べてる間が暇な為パソコンを起動、そしてメッセージャーバックを足で引き寄せてから、のざっちゃんから借りたDVDをパソコンに挿入しエンターキーを押すとマツリこと【少女マツリゴッコ】が再生された。 成長真っ只中の青少年の成長促進を損なうような食事をし終わってから(まぁ食ってる時も見てたけど)アニメを見続け、見終わってから時計を見ると時計の針は真上に来ていた、やっちまったい。
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