Prologue-「やれやれ、今日も生き延びたか」

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Prologue-「やれやれ、今日も生き延びたか」

C.E(コズミック・イラ).71…… ユニウスセブンの人々を死に追いやった「血のバレンタイン」事件より始まった、地球連合とZAFT(ザフト)との戦争は、当初の予想を覆し、ZAFT側の優位に進んでいた。 ZAFT軍が戦場に投入した新兵器・MS(モビルスーツ)……既存の兵器の概念を覆した「人型の兵器」は、ZAFT軍の数の不利を覆し余りある戦果を齎した。 更に、それに対抗すべく連合が開発したGAT-Xシリーズ5機の内4機が奪われた事も、その状況に拍車を掛けた。 だが、ZAFTに遅れる事6年、連合も遂にMSの開発に成功する。 唯一ZAFTによる奪取を免れたGAT-X105ストライクのデータを元に開発された、初の連合製量産型MS・105ダガー及び簡易量産機・ストライクダガー。 元となったストライクの名を冠した鋼鉄の兵士達は、5月25日のパナマ攻略戦にてその姿を現し、結果的に敗れはしたものの、その数による集団戦法と攻撃力によりZAFT軍に多大な被害を齎した。 その結果を受け、現在攻撃を受けているビクトリア基地は戦力の増強を決定。 連合軍も、ストライクダガー等MSの配備を進め、着々とビクトリア基地奪還の準備を整えていた。 かくして、ここビクトリア基地にて、新たなる戦端が拓かれる……
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