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「でもさぁー、俺さぁー、中学んときから片思いだったんだよー。もう…なんか……しばらく俺恋愛なんてしない!!」
「じぶんがいかに女々しいこと言ってるか自覚してな?」
「お前になんか分かるもんか。あーあ~…、俺やっぱダメなのかな…」
「ダメダメだよ、そんなこと言ってる時点で。末期だから。あーあ、今なら可愛い娘、紹介してやろうかと思ったのに。。」
「やだよー。亮太の紹介してくれる娘、みんなやけにケバいじゃん!!やだよー。」
島野 亮太……。この友人はやけにケバい女子と親交が深いのである。
まあ、彼のヤケに黄色くてツンツンしている頭がケバい女子たちとの親交の電波であるとも言えよう。
「まあ、絶対必要ってわけじゃないんだから、いいんじゃない?」
そう優しく諭してくれるのは、葵と亮太が高校に入学してからできた友人、東 史郎である。葵に、「はぎちゃん」というニックネームを付けたのも彼なのである。
二人には「シロ」のニックネームを付けられた。
亮太とは真逆の、黒髪がさらりとしている、好青年だ。
葵と亮太と深い仲になったことは、学園中の皆が不思議に思ったことである。
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