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「え?ちょっと待ってよ、先生!!そりゃないって…」
世界史で50点なんかとれるわけないだろ!!と、葵は心の中でツッコミをいれておく。
「いや、お前はもう明日から補習だからな、補習。」
こほん、とひとつ咳払いを入れ、
「明日からの3日間だ。但し、今回は中間の補習じゃない、次の期末のとこを見てやる。それで50点以下だったら、夏休みに1学期やったこと全範囲復習の特別講座を開講してやろう!!萩原、分かったな?」
と、先生は言った。
「……。」
「先生…はぎちゃんショート中です…」
「プハハ…葵、情けないぞ~、俺だって本気出したら、ちゃんと点数とれるんだからな!!」
と、亮太。
「目、目が……」
「「「え?」」」
「目がまわるぅ~~…」
ああ、俺ってどうしてこんなに情けないんだろう…、とショックのあまり薄れて行く意識の中で考える葵であった。
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