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「やれやれ、面倒事が増える一方だ」
「行くのか?」
「嗚呼、集合時間は放課後5時からだ。お前は」
「フケるさ。ベンキョーメンドいしな」
「ちゃんと来いよ。単位落とすなよ?」
「わぁってるって。留年しねぇ程度にサボるわ。じゃあ、後でな」
東海林は手を振り、各務の前を通り、昇降口へ向かって歩いていった。
各務は東海林の去り際に「阿呆が」と小さな声を言い残し、その場を去ろうとした。途中、彼は立ち止まる。そしてもう一度教室を見る。
「心配することは無いようだ」
クスッと意味深に笑うと、各務は東海林とは反対方向へと歩いていった。
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