4人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「なんだそのハトがマシンガン喰らったような顔して」
それだと顔も確認できないくらい跡形もないと思うのだが。
「だ、第一、好きな娘なんて俺には」
「じゃやるぞー」
「聞けよ!」
変態なんちゃってマジシャンはパンと手を打った。
両者しばしの沈黙。
「あ、ほら」
俺の頭上を指差すと一緒、空間が波打ったように見え、ついで人が落ちてきた。
「な!?」
とっさの判断で俺はその人間をガッチリとキャッチした。
「ほら、すげーだろ?」
俺は、この状況、まずなんの感想を述べればいいのだろう。
とりあえず、
「馬鹿野郎。迷惑なんだよ」
罵声と非難を浴びせた。
「えぇ!?」
しかし内心、物凄く驚いている。
ちょっとどころじゃない摩訶不思議な現象を目撃してしまった。
じゃあ、本当に…………悪魔?
最初のコメントを投稿しよう!