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して、不幸にもこの場に呼び出された可哀相な人は、
「こ、これは」
「どうした」
これは、どっからどう見ても長い赤茶色の髪がトレードマーククラスメートの星森朱音(ホシモリアカネ)さんではないでしょうか。
俺の腕の中でスヤスヤ眠っている姿は、正直破壊力抜群である。
ましてやパジャマ姿。
「なるほど、お前はその娘が好きなのか」
ニヤニヤしやがってこの野郎。
「ただのクラスメートだ!」
「……ん」
いかん! ついデカイ声を…。
時既に遅し。
目を空けた彼女と目が合う。
「え? 天原……くん?」
「や、やぁ星森さん。ききききき奇遇だね」
「なに、これ。どういうこと?」
俺にも教えてほしいものですね。
「全てはそこにいる……あ」
突然のヒロインの登場にドギマギしたせいで肝心なことを忘れていた。
視線の先にはまだ変態がいたのだ。
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