悪魔が来たワケ

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 ついには俺の足に寄り掛かり星森さんはスヤスヤと眠ってしまった。 仕方ない。担いでいくか。 「力仕事なら悪魔に任せろよ」 「ああ、じゃあよろしく頼む」  洗濯物を。 「………むっつり」  悪魔なら刺しても大丈夫かな? 「そういえば、星森さんの家がわからない」 「ははは、心配ご無用。俺の嗅覚ですぐ見つけられ…むごっ」  何故か悪魔が星森さんに顔を近づけてきたのでアイアンクローを反射的に仕掛けてしまった。 「モ、モガモガモガ(な、なんの真似だ)」 「こっちのセリフだ。俺の手で十分だろ」  なんたって先程星森さんを受け止めたのだから。 「ブハッ。せこい男だな」  無視。  悪魔がコインランドリーの外に出た。 辺りを見渡し手招きしたので、俺は気が引けるが星森さんを背負い後についていった。
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