本領発揮

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「む、ここみたいだ」  悪魔が立ち止まった。 「へー、立派なもんだ」  まずは頑丈そうな門がお出迎え。 「ホントにここでいいのかよ」 「悪魔は嘘つかない」  確かに表札の木には星森と掘られている。 うーむ、家まで連れてきたのはいいけど、ここからどうすれば。 「まさか門の前に寝かせとくわけにもいかないしなぁ」 「男なら正面から行けよ」 「お前なんか出来ないの?」  俺が尋ねるとニヤリと気色悪い笑みを浮かべた。 「愚かな人間め。困った時は悪魔頼みか? 随分と安く見られたものだな。あ?」 「はぁ」  軽くあいづちを入れてあげた。  その安くない悪魔さんが簡単に裸を曝していたんですがね。
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