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「ついでに鍵も開けといた」
サラリと言ったが、それはそれで凄すぎる。
「よし」
星森さんを起こさないように、尚且つ時間内に済ませられるよう最善の動きをした結果、サザエさんのエンディングの行進をしている姿に行き着いた。
「ププッ。マスオさんとタラちゃん」
戻ってきたら殴ろう。いや、刺そう。
「どんな形でも、少し緊張するなぁ」
広い玄関に目をとられたが、時間を思い出し、とっさにリビングらしき部屋の中にあったソファに星森さんを静かに降ろした。
願わくば、今日の出来事は忘れてほしいな。
家を出た所で3分経ったのか、悪魔が焦って手招きしてた。
「なにオーバーしてんだ! おかげで俺のたまゴフッ」
躊躇なく殴った自分を褒めようて思う。
「卵?」
「貴様、今に天罰がくだるぞ」
「はいはい洗濯物持ってねー」
「了解です!」
はぁ、なんかぐったりだ。
星森さんに顔合わせづらくなってしまった。
早く帰って寝よう。
「…………あれ?」
何か違和感が。
ま、いいか。
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