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恐る恐る上に掛かる毛布を掴む。
この時、俺の判断は既に間違っていたのだ。
毛布を勢いよくはがすと、そこには昨晩さっそうと消えたはずの悪魔がいた。
おっと、どうやらオブラートに包んでしまっていたようだ。
正しく言えば裸にワイシャツを羽織っただけ、全世界が武力を解禁してしまう程の気持ち悪い塊が、俺のベッドで幸せそうに寝ていた。
「よし、刺そう。 起きる前に刺そう」
部屋にあるありったけの尖った物を握りしめ、魂の叫びとともに全てをぶつけた。
目覚まし時計よりやかましい音が部屋に留まらず街中にこだました。
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