洗濯機と悪魔さん

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「開けて」  洗濯機のガラスが曇っているのでぼんやりとしか見えないが、開きを叩いていた。 こいつ、喋りやがる。 「……」  無言で優しい温もりに仕上がった洗濯物を取り出し、コインランドリーをでようとした。 「おい! 待てって! こうなったのはお前の責任でもあるんだぞ!」  変態となった理由に何故俺が介入している。  気が進まなかったが、洗濯機からは仕方ないから出してやることにした。 「悪い悪い、まさか洗濯機の中とはこっちも驚いて」  出てきた姿を見てさらに俺は愕然とした。 「……は…」 「ん?」  額に汗をにじませ、 「裸じゃねーか!!」  やっぱり変態でした。
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