洗濯機と悪魔さん

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「一言言わせてくれ」  スッと立ち上がり、俺に曲がりのない視線を向けてきた。 「お前は俺のことを変態だと怪しんでいるかもしれないが」 「怪しんでねぇよ。断定してんだ」 「最後まで聞けって。まず……」 無駄に一呼吸空けて、 「俺は悪魔だ」 「ホワッツ?」  たまたま訪れたコインランドリーで、俺は悪魔と名乗る変態に出会った。  この出会いが後の人生を左右する、なんてことにはしたくないので俺は迷わず携帯電話を取り出した。
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