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「……はぁぁぁぁっ!!」
俺は気合い一閃、一振りで蠢いていた魔物を数十体切り伏せた。
俺の速さに着いてこられなかったようでどの魔物も抵抗も出来ずに命が断たれる。
「おぉ相変わらずの威力ですこと」
俺の剣の範囲外の漆黒はふざけた話し方をするが手を片時も止めず魔物の死体を量産していった。
まだ数秒しか経っていないが魔物側の死亡数は100を越えただろう。
「「「グァァァァァァ!!!」」」
俺が使っているのは大剣だから剣撃を抜けた素早い魔物10程度が跳びかかってくる。
だが甘い。抜けたのなら叫んで突っ込んでいては位置がバレバレだぞ。
まぁ叫んでなくとも気配で完全にわかるんだがな。
「……フッ…喚装」
愚かな魔物に思わず嘲笑しながら俺はあるワードを呟く。
そのワードを他の魔物が知覚した時には俺の姿は消え、かわりに跳びかかった魔物の半分が縦に切り裂かれ、残りは胴体を切り離された所で凍っていた。
俺はというと少し離れた場所で悠々としており、手には大剣ではなく青と水色の双剣が握っている。
俺の動きが知覚出来たのは漆黒だけだろう。まだまだ手を抜いてるからあいつでもまだ知覚出来る範囲だ。
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