prologue

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「……漆黒の騎士ここに殉職。死因は味方の攻撃に巻き込まれる。彼の栄誉は後世まで伝えられるであろう」 焼け野原に向かって敬礼をしておく。別にウチではこんな仕来たりはないが相棒だったからな。 俺の邪魔しかしてこなかった気がするがやらないよりかは断然いい。化けて出てこられても迷惑だし。 「うぉぉい!!勝手に殺すなよぉ!!」 上空から漆黒の叫び声が届いた。光線が当たる寸前に空に飛んで避けていたらしい。 「ちっ……さっさと帰るぞ」 「えぇ!?なんか随分とあっさり!?」 なんだ。もっと生きていて嬉しそうにすればいいのか?残念だがそれは期待しない方がいい。 上で叫んでいるが睨むと身体をビクリと震わせて渋々降りてくる。 「もうちょっと喜んグェッ!!」 「……転移」 なんか文句を言おうとする漆黒の首を絞めると転移魔法でこの場を去った。
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