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ある大きな建物の前に2人の男が転移してきた。
1人は胸と背中に2本の剣が交差した絵をプリントされた黒のフードつきのコートを、もう1人は只の黒のフードつきのコートを着ている。
只のコートの方は何故か絵のプリントされている方に首を片手で絞められていた。
プリントされている方こと虹霓の騎士はそのまま大きな建物『聖ガイア騎士団本部』に入っていった。
「……ぐげげげげ」
通りすがる奴らに何故か引かれながら挨拶されていると何かが俺の腕を叩く。
腕の方へ視線を向けてみれば青い顔をして助けを乞った視線を向けている漆黒が。
「すまん。忘れてた」
そういえば漆黒の首を絞めてたんだったな。どうでもいいことだからつい忘れてた。
いくらなんでもこれ以上やると死んでしまうのであっさりと手を離してやる。
「ゲェッホゲホゲホゲホ…ざずがにゲホッぎづがったぞ」
かなり噎せ返しているようだが自業自得なんじゃないか?
討伐したら即報告が俺らの鉄則だろうに。のんびりしてるあいつが悪いんだ。
だから俺は謝ろうともせずに1人で勝手に奥へと進んでいく。
漆黒はしばらく一方的に話していたが俺がずっと無視するので黙って歩く事にしたようだ。
ガキのように拗ねてますオーラを出しているようだが俺は変わらず無視したままだ。
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