第四章 闇千代の試練・極み

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 ギン姉から試練を与えられた翌日の朝。  俺は聖司と電話で話をしていた。  明日の遊園地の件について。 昴「とうするよ明日?」 聖司「いきなりアネサンに云われたからな、昨日全然眠れなかったぜ…」  受話器の向こうからあくびが聞こえる。 昴「すまね、巻き込んじまって」 聖司「ああ、気にするな」  ギン姉から貰ったフリーパスチケットを無駄に出来ないから、待ち合わせの時間を決めた。  正直、俺は楽しみだ。  父さんがあんな性格だし、小さい頃に遊園地に一度連れて行ってもらっただけだった。  今日一日かけて準備をしていた。  早く起きてお弁当作らなきゃ!  決して聖司の喜ぶ顔が見たくて作るんじゃないんだからな!  園内の食べるところは高いからね!うん。  あいつは甘い卵焼きが大好物なんだよな♪  早く明日にならないかなー。  そして試練当日の朝。 闇千代「昴、今日一日男を出すんじゃないよ!一人称も『私』で統一すること!今回は試練なんだ、遊びじゃないと肝に銘じるように!!」 昴「らじゃー!」  俺はビシッと敬礼をする。
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