第四章 闇千代の試練・極み

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昴「お化け屋敷やだやだ!」  俺の抵抗もむなしく入ってしまった。  中は薄暗い。  聖司の腕にしがみつく。  機械だから怖くない怖くない怖くない…。  目の前に逆さの人形が降ってきた。 昴「ぴぎゃーーーっ!!!」  びっくりしてギュッとしがみつく。 聖司「俺もかなりびっくりした…」  でも平然としてるぞお前。  警戒しながら歩いてると床から冷たい風が。  スカートが捲くりあがる。  とっさにスカートを両手で押さえた瞬間。  そばの井戸から幽霊の特殊メイクした女の人が飛び出してきた。 昴「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」  あまりにも突然だったので尻餅ついた。  もう泣きたい…。 幽霊さん「あらーこんなにびっくりするとは思わなかったわ。大丈夫?」  顔を近づけられて。  しかもメイクのまま。  俺は叫んでそこから記憶が飛んだ。  そこから聖司が運んでくれたらしい。 昴「……う…うん…」 聖司「お、気がついたか?」
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