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やっぱりカップルが多いなぁ。
結構並んでいる。
昴「これはすぐ乗れそうにない…」
へこむ俺に聖司はポンと叩く。
聖司「むしろこれはちょうどいいんじゃないか?」
俺はこの意味がまだ分かっていなかった。
順番が回ってきてゴンドラに乗った。
ゆっくりと上がっていく。
地上に居る人がだんだん小さくなっていく。
例の大佐の言葉は言わないからな!
広い景色が見えてくる。
そして目に入ってきたのは。
昴「………きれい…」
なにも遮る物なく夕日の光を浴びる。
沈みかけの太陽。
聖司「な?ちょうどよかっただろ?」
こんなきれいなの見たら男の心がなくなっていく。
俺は無意識に聖司に寄りかかっていた。
この時間が永遠に続いたらいいのにと思った。
無常にもこの世には永遠が無い事を知らされてしまった。
ゴンドラが地上に戻り俺達は降りた。
遊園地を後にし、家に向かった。
もっと遊びたい。
もっと聖司と居たい。
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