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昴「これから本格的に女の生活が始まるんだ!茶化すな!!早く行ってこい!!」
照れ隠しに背中を思いっきり叩いてやった。
智秋「いってぇ!じゃあいってくる」
このやり取りに母さんはクスクスと笑っていた。
午前11時を過ぎた頃、早めにご飯を食べ学校へ行く準備をしていた。
これから毎日この女子用の制服を着ていくのか。
本当なら男子用の制服だったんだけどな。
部屋には中学の時の男子制服を飾っている。
もう着ることないとは思うけど…。
俺が男だったという唯一の証拠品。
昴「思い出に浸ってないで着替えますか!」
俺はスカートを履き制服の袖に手を通した。
筆記用具とメモ帳と上靴をカバンに入れ部屋を出た。
昴「いってきまーす」
亜由希「待ちなさい」
母さんに止められた。
昴「なに?」
亜由希「ハンカチ、ティッシュ持った?鏡と櫛も持っていきなさい」
昴「ハンカチとティッシュは分かるけど…なんで鏡と櫛?」
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