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ここは巨大なロボット工場……
やたら大きなターバンを頭に巻いた恰幅がよい初老の小男が煌びやかな車椅子に乗って怒鳴り散らし喚いていた。
小男の車椅子の周りには七人の人種が異なる半裸の女性が侍っている。
小男のお化粧をする女性、足や肩などをマッサージする女性、酒杯を持つ女性、ご馳走が沢山乗った皿を持つ女性、小男の身の回りを掃除する女性、そして小男がふかすやたら長いキセルを支える女性と数分毎に小男の着せ替えをする女性がいた。
小男は突然、凄まじい大声で叫びはじめた
「アブーラ、アブーラ博士はまだか、何時間またせるのじゃあ。約束の時間じゃぞ!」
すると黒い覆面とケープを纏った怪しげな人物が工場の奥のドアから飛び出して来た。
「アババ様、ついにご希望の品が完成いたしましたぁ。」
「勿体ぶらずに早く見せろぉ!!」
「ははぁ、それではこちらの方へおいで下さいませ。」
覆面の人物は小男の乗った車椅子を奥のドア内に招きいれた。
小男が騒ぎはじめた。
「こぉら、アブーラ博士……これでは真っ暗で何も見えんぞっ、ふざけるなぁっ!」
覆面が両手を宙に翳した
すると無数の真っ青な光の塵が辺り一面に舞いだしゆっくりと大きな渦を作り始めた。
大きな渦は徐々にせり上がり次第に煌めきを増した。
青色の光り輝く塵は、凄まじい勢いで地面から噴き上がる。
真っ暗な倉庫は一瞬にして明るく蒼く染まっていった。
そして高く聳え立つ巨大な渦の中、巨大な藍色の影が浮き上がった。
2本の長大な角が、突然渦の中から飛び出してきた。
「ふぎゃあ!!」
あまりの威圧感に小男は恐れおののき車椅子から転げ落ちた。
「……あわ、あわわ……じ、じ…地獄の大魔王が…で、でたぁ!」
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