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100回死んだら 人に慣れた
101回目だから 恋をしている
昨日見た夢はとっくに忘れた
砕けた指だって ほっときゃ治るだろ
風の凪いだ夕暮れの橋で
僕らはそろって右手を上げた
はやとちり。
夜はまだ遠いのに
金星は僕らの後ろで輝いていた
99回目の人生でキミを知って
66回目で 実は キミを殺してた
でも今ここで
キミを捕まえたから
もう離さないでよ。
102回目からも。
時の停まる夕暮れの街で
僕らはそろってサヨナラ告げた
ふゆうかん。
つないだ手は重なり
砕けた指は混ざり
ひとつになる。
風の凪いだ夕暮れの橋で
僕らはそろって右手を上げた
はやとちり。
夜はまだ遠いのに
金星は僕らの後ろで輝いていた
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