とある恋人の事情

3/3
前へ
/11ページ
次へ
「トシ…、次はいつ会える…?」 「仕事が溜まってるからなぁ…、二週間後位だな…」 「そっか…、わかった。 仕事頑張って…」 「あぁ…、ありがとうな銀…」 土方は銀時の髪にキスすると、明日も仕事の為 隊服を着て刀を持ち 万事屋から立ち去って行った。 それを見送った銀時は服を着て、その日は終わった。 それから二週間が経とうしていた ある日、銀時は携帯で土方に"話がある"と呼ばれ、何かと思い脚を屯所に向かわせたが… 「え?…今、何て…?」 「好きな奴が出来た…だから別れてくれ…」 信じられなかった… 土方から言われたくも無い言葉を言われるなんて… 俺は、"別れたくない"と言いたかった… でも言葉が出なかった… 変わりに出たのが… 「わかった…、話はそれだけだよね…。…じゃぁね…」 俺は、涙を流さないように耐えて、無理矢理笑顔を作りその場を離れて行った。 「………」 銀時が立ち去った後、 俺は固まってしまった… 今にも泣きそうな顔で 笑顔を向けてきた銀時に、言葉が出なかった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加