【交差点】

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  視線の先にある、 その交差点を凝視したまま、 僕は携帯を握る手に力を込めた。 痛かったよなぁ。 街が突然、ぼやけて見えた。 知らず知らず涙が溢れていることに驚く。 まるで現実味のない出来事に、 今日まで ずっと泣くこともできずにいたのに。 だって、どうすればいい? 君がもう、いないだなんて。  
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