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ちょうど職員室の真上に位置する部屋。
それが生徒会室だ。
ちなみに今日初めてここに来た。大体の生徒は来ないだろうしな…
「さて、遠慮せずに入ってくれ♪」
「断る」
そう言って俺は帰ろうとした。
「待て」
……が腕を掴まれてしまった。
「私は何のために君を連れて来たと思う?」
「嫌がらせ」
「違う、生徒会の素晴らしさを知ってもらうためだ」
俺からしたらそれは嫌がらせ以外の何物でもないんだが…
「とにかく入れ、お茶くらい出せる」
そう言って無理矢理引っ張って中に入れようとしていた。
……いや、もう入っていた。
いつの間に…?
「みんな!!やっと生徒会に入ってくれた荒城君だ!!仲良くしてやってくれ!!」
「ちょっと待て!!その紹介おかしいだろ!!」
入るなり鈴野は嘘をつきやがった…
油断ならん奴だな…
「へぇ~、お前が祐希がお熱の荒城君か~…」
金髪の女が俺をじろじろ見ていた…
「誰だよお前、生徒会室で怒られてんの?」
俺は睨み付けながら言った。
「アハハハハハ!!」
……めちゃめちゃ笑われた…。
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