289人が本棚に入れています
本棚に追加
「荒城君、コイツは中野杏子(ナカノキョウコ)。金髪だけどコレは地毛なんだ」
「そういうことだ♪」
金髪は笑顔で…、いや笑いながら言った。
「それより杏子!!私がお熱とはどういう事だ!!」
「もう夢中じゃないか、毎日毎日コイツの名前を呟いてさ~」
「それは荒城君をどうやって生徒会に入れるかを考えてたんだ!!」
二人は言い争いを始めていた。
……俺は蚊帳の外だ。今なら逃げれんじゃね?
俺はそっと鈴野から離れてドアに手をかけた。
バンッ
「みんな♪今日も頑張ろうね♪……ってあれ?」
いきなりドアが開いたせいで顔面を強打していた…
「よぅ優香、祐希が例の奴連れて来たらしいぜ?」
「あっ!!荒城君!!逃げようとしたな!?」
……どうやら逃げるのに失敗したらしい…
「ゴメンね、大丈夫?」
「……あぁ、気にするな…」
そう言って立ち上がった。
……本当なら逃げたいとこだ。
けど鈴野に見つかった以上逃げるのは無理だろう…
「優香、彼が荒城将平だ。なかなかいい目してるだろ?」
「どれどれ…?」
鈴野に促され俺の目をじっと見てきた…
それで何がわかんだよ…
最初のコメントを投稿しよう!