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「なっ…!!鈴野だと…!?」
どうやら不良も鈴野の事を知っていたらしく、固まっていた。
「その子は嫌がっているんだ、帰してやれ」
鈴野の睨みにビビったのか少しずつ後ずさっていく不良…
「もう大丈夫だ。気をつけて帰れよ?」
女の子は鈴野に頭を下げると去って行った。
「今だ!!」
不良は鈴野が他所を見ている時に襲いかかってきた。
「危ねぇ!!」
俺はとっさに走りだし不良を殴った。
「ぶっ!!」
鼻に当たったらしく、血が垂れていた。
「てめえら!!覚えてろ!!」
不良は分が悪いと思ったらしく、逃げだしていた。
「ありがとう荒城君、やっぱり君は正義感溢れる男だな♪」
「……今のは偶然だ。毎回あんな事しねぇって…」
「いや、君はきっと助けてるさ」
「……根拠は?」
「もちろん、私が見込んだ男だからだ♪」
満面の笑みで言う鈴野。
その鈴野に不覚にもかわいいと思っていた…
明日から始まる生徒会、少しだけ頑張ろうかな…
「助けてくれてなかったら私が制裁していたがな♪」
……やっぱり辞めようかな?
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