289人が本棚に入れています
本棚に追加
/254ページ
「おはよ、昼飯食いに行こうぜ♪」
次の日の昼休み、直樹はそう誘ってきた。
……もとはと言えばコイツが原因で俺があんな目に…
「直樹、一発殴らせろ。な?」
ゴンッ
「もう殴ってますよ!?てかなんで殴られあかんねん!!」
いきなり関西弁に変わったな…
「お前のせいで大変な目に会ったんだ…」
「大変な目?なんだよそれ…」
「それは…」
ガラガラ
話そうとした時に、大きな音を立ててドアが開いた。
そしてドア付近の奴が騒ぎだした。
一体誰が来たんだ…?
「あっ、いたいた♪」
人だかりから見えたその人物は俺に向かって真っ直ぐやってきた。
「なっ…!?」
その人物とは鈴野祐希だった。
……なんでこんなとこにやって来たんだ?
まだ昼休みなのに…
「まさか放課後と勘違いしてんのか?」
「寝ぼけてるのか?なら目を覚まさせてやろう♪」
笑顔で木刀を持ちながらの鈴野は鬼に見えた…
「しょ、将平。俺先に行くな!!」
「あっ!!オィ!!」
鈴野に睨まれてたせいで直樹を捕まえ損ねた…
それより悪い事してないはずなのになんで来たんだ…?
最初のコメントを投稿しよう!