~体験入会~

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「おはよ、昼飯食いに行こうぜ♪」 次の日の昼休み、直樹はそう誘ってきた。 ……もとはと言えばコイツが原因で俺があんな目に… 「直樹、一発殴らせろ。な?」 ゴンッ 「もう殴ってますよ!?てかなんで殴られあかんねん!!」 いきなり関西弁に変わったな… 「お前のせいで大変な目に会ったんだ…」 「大変な目?なんだよそれ…」 「それは…」 ガラガラ 話そうとした時に、大きな音を立ててドアが開いた。 そしてドア付近の奴が騒ぎだした。 一体誰が来たんだ…? 「あっ、いたいた♪」 人だかりから見えたその人物は俺に向かって真っ直ぐやってきた。 「なっ…!?」 その人物とは鈴野祐希だった。 ……なんでこんなとこにやって来たんだ? まだ昼休みなのに… 「まさか放課後と勘違いしてんのか?」 「寝ぼけてるのか?なら目を覚まさせてやろう♪」 笑顔で木刀を持ちながらの鈴野は鬼に見えた… 「しょ、将平。俺先に行くな!!」 「あっ!!オィ!!」 鈴野に睨まれてたせいで直樹を捕まえ損ねた… それより悪い事してないはずなのになんで来たんだ…?
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