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「よぅ、遅かったな~♪」
生徒会室に入るなり金髪に肩を組まれた。
……やたらと馴れ馴れしいな。
「ん?どうした黙りこんで…。もしかして私に緊張して」
「それはない」
「……かわいくねぇな」
金髪はぶつぶつ言いながら放してくれた。
「なぁ祐希、アイツはいつもあんな感じか?」
「まぁだいたいはそうだな」
「そうか…」
諦めた方がいいみたいだ…
「いつの間に名前で呼ぶようになったんだ?」
「ついさっき、祐希がそっちの方が仲間っぽいってさ」
「なら私の事はお姉様と呼べ♪」
……なぜだ?
「冗談だよ、んな嫌そうな顔すんな」
面倒な奴だな…
「私の事も名前で呼んでくれ」
「わかった。それより昼飯…」
「ん?買って来なかったのか?」
「いや…、祐希が来たら分かるとか言って買いに行けなかったから…」
「それはこういう事だ♪」
急に奥から声がした。
「ほら、これが荒城君のお昼だ」
かわいらしい布に包まれた物を受け取った。
……これはまさか?
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