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会長からどんどん汗が溢れてくる…
｢どっ、どうしたんだ…？｣
祐希が不安そうに聞いていた。
｢……こ、個性的な味だね…♪｣
この人は立派だ…、不味いと言わなかった…
しかも味はちょっと変だとさりげなく伝えてる…
俺もそう言えばよかった…
｢そうか…、荒城君。失礼｣
｢あっ…｣
祐希は返事する前にオカズを一つ取って食べていた。
｢……不味い｣
｢｢えっと…｣｣
俺と会長は声を揃えて困っていた。
そうだよな、祐希は嘘が大嫌いだからな…
｢私が悲しまないように気を使ってくれたんだな…｣
｢｢えっ…？｣｣
思わぬ方向に話が進んでいるぞ？
｢今度からは正直に答えてくれないか？上手くなりたいんだ…｣
｢あっ、あぁ…｣
おとがめは無しらしい…
助かったよ…
ﾊﾟｸｯ、ﾓｸﾞﾓｸﾞ
｢あっ!!もう食べなくていい!!｣
｢これはもらった物だからな、それに食べ物を粗末にするのはよくないし…｣
そう言いながら食べていった。
｢将平やる～♪｣
｢案外優しいですね｣
｢悪かったな、案外優しくて｣
杏子と明日香が好き勝手言うのを無視して完食した。
｢……ありがとう｣
｢なんか言ったか？｣
｢言ってないぞ!?｣
祐希は焦ってたけど気にする事はないか…
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